認知行動療法のメリット、デメリット

この投稿のリンク先に、認知行動療法のメリットやデメリットが書かれていました。

それらについて、私の意見も交えながら述べたいと思います。

記事の内容

CBT は、比較的短期間で構造化されたセッションと実用的なソリューションを提供します。その利点には、有効性、実用性、個人のエンパワーメントへの重点などがあります。

ただし、不快感に立ち向かい、セッション外でも取り組むという決意と意欲が必要です。CBT は複雑な家族関係には対処できないかもしれませんが、それでも個人の成長のための強力なツールになり得ます。進歩には時間がかかり、調整が必要になることもあるため、共同作業が重要な要素となります。

https://adigiovenaletherap.wixsite.com/talkingtherapieshome/post/why-cognitive-behavioural-therapy

メリット

やはり、認知行動療法の強みとして、具体的かつ、短期間で終わることです。

とある理論に基づいたカウンセリングだと、数年や数十回と受けることもあります。

一方、認知行動療法の厚生労働省のマニュアルでは、16回と決められています。

これは、1週間に1回のペースだと4カ月、2週間に1回ペースだと8カ月掛かることになります。

それでも、「長いなぁ」と感じるかもしれませんが、数年や数十回と長期間受けるカウンセリングと比較すれば、かなり短いと思います。

色々な諸理論の中でも、認知行動療法はコストパフォーマンスに優れています。

特に、自分一人で取り組めるワークブックも数多くあります。

健康度の高い人や予防目的で取り組む場合、ワークブックは効果を発揮すると思います。

デメリット

ただし、デメリットもあります。

薬にも副作用があるように、カウンセリングの諸理論にも副作用があります。

その中で、大きなデメリットとして、不快な感情に積極的に日常生活で向き合わないといけないということです。

一般的に不快な感情が生じた場合、避けようとするのが人間の癖です。

しかし、認知行動療法では不快な感情に接していこうとします。

私自身もカウンセリングでよく目にしますが、カウンセリング中は不快な感情に触ることができる相談者さんでも、日常生活では難しいことがあります。

この辺りは、カウンセラーが相談者さんに「不快な感情に触れる目的」をしっかりと伝えて、相談者さんが納得して取り組むしかないように思います。

不快な感情に触れる方法として、認知行動療法ではホームワークを用います。

そのやり方は、人それぞれです。

カウンセリング中に話し合いながら、ホームワークを設定していきます。