初回カウンセリングを予約する前に考えてほしいこと
目次
カウンセリングが適している悩み(一例)
- 考えを整理したい。
- 気分をコントロールしたい。
- 話を聞いて欲しい。
- 生活リズムを整えたい。
- 病院に通っているが、変化が無い。
- 薬物療法には抵抗感がある。
定期的に通えるための時間やお金は必要
相談者さんの中には、「カウンセリングを受けたら、劇的に変化するかも」「悩みが一瞬で解決する」と考える方もいます。
現実的な問題として、カウンセリングは「1回、2回程度受けたら終了」とは、なかなかいかないものです。
厚生労働省のマニュアルでは、16回を基本としています。
1、2回という短期間で終結することもありますが、相談者さんの置かれた状況や、悩みの程度によって変わっていきます。
カウンセリングでは、相談者さんと話し合いながら行い、一緒に試行錯誤しながら少しずつ改善の方向に進んでいきます。
少なくとも3カ月~半年程度は通うことを前提に考えていた方が良いかもしれません。
少ない回数を期待して、結果的に多くなるよりは、多い回数を覚悟して少ない回数で終結した場合の方が精神的に楽と思います。
また、無理やり時間やお金をねん出しても、続けてカウンセリングに通うことは難しいです。
プライベートに必要な時間やお金は、あらかじめ確保しつつ、カウンセリングに定期的に来所できるか検討してください。
同居している家族がいるならば、事前に伝えた方が良いかもしれません。
同居している家族に言うのにためらってしまい、言わずに来所される方がいます。
認知行動療法では、ホームワークとして悩みを記録して貰ったりします。
ダイエットをする場合に日々の体重を記録するようなことをイメージしてもらうと良いと思います。
認知行動療法でも、気分の記録や、その気分が起こったきっかけなどを記録してもらいます。
さらに、記録が面倒くさくならないような工夫として、用紙を見えるところに設置するといったことも行います。
家族が心配するかもしれませんので、事前に伝えた方が良いと思います。
当カウンセリングルームの効果
2回以上カウンセリングを行った相談者さんのデータを、まとめました。
縦軸がそれぞれの気分尺度の点数です。点数が高いほど、その気分が強いことを表します。
横軸は、カウンセリング回数です。
傾向として、抑うつも不安も6回までは大きく下がり、15回までは上下しながら概ね横ばいに推移しました。
そのため、6回、15回程度のカウンセリングを受けること目安にしてもよいかもしれません。
ダイエットでも、最初の頃はどんどん痩せてきますが、途中から全然痩せなくなり、しばらくするとまた痩せ始めることがあるようです。
カウンセリングでも同様に、気分も最初は一気に和らぎ、途中からあまり変わらず、しばらくするとまた和らぐようになるみたいです。